「まだ着られるけど、少し気になる」という状態の服を、どうするか。捨てるには早い、でも修理に出すほどでもない気がする。その判断が難しいという声をよく聞きます。補修の観点から、具体的な基準を説明します。
早めに対処する理由 ¶
ほつれや傷みは、放置すると広がります。袖口の一本の糸がほつれた状態で着続けると、洗濯や着脱のたびに周囲の糸も解けていきます。小さなほつれを早めに処置すれば、元の縫い目に近い状態に戻せます。大きく解けてしまった後では、補強のための当て布が必要になることがあり、見た目が変わります。
補修が難しいケース ¶
素材が大きく劣化している場合(繊維が全体的に弱くなっている、変色が広範囲に及んでいるなど)は、補修しても長持ちしないことがあります。その場合は、正直にお伝えします。また、特殊な素材(コーティング加工、特定の染色方法)は、補修の際に色や質感が変わるリスクがあります。まず現物を確認してから判断します。
持ち込む前の確認 ¶
補修をご依頼いただく前に、服のタグを確認してください。素材の組成と、洗濯表示が分かると、補修の方法を決めやすくなります。タグが取れている場合は、素材の感触から判断します。また、購入した店舗や年代が分かれば、参考になることがあります。
費用の目安 ¶
補修の費用は、損傷の程度と素材によって変わります。袖口のほつれ修理であれば、数千円から対応できることが多いです。裏地の張り替えや、大きな損傷の修復は、現物を確認してからお見積もりします。まず持ってきていただき、状態を見てから判断します。費用が見合わないと判断した場合は、その旨をお伝えします。
補修は、服を長く着るための手段です。迷っている服があれば、まず持ってきてください。判断だけでも、お手伝いできます。